面接官は合否の判断をどこで決めるのか?
転職活動をしていると、面接のたびにこんな疑問が浮かびませんか?
- 面接官はどこを見て合否を決めているのか?
- 不採用の本当の理由は何なのか?
- 自分の悪いところはどこだったのか?
- 企業が本当に求めている人材とは?
これが分かれば、転職の成功率はグッと上がります。
私自身、転職後に 採用担当としての業務 も経験しました。そこで見えてきた「採用のリアル」について、今回はお伝えします。
私が採用担当になった経緯
転職先は社員30名ほどの中小企業。人事部はなく、総務部が採用も兼任していました。
入社から3年後、営業をしながら 中途採用の面接対応 も担当することに。
中小企業ではよくある話ですが、明確な採用基準がないため、感覚的な判断が多いのが現実でした。
その中で実際に求められていた「本音の人材像」をお伝えします。
表向きと本音の「求める人材像」
求人サイトに載っていた「募集要項」は以下の通りです。
- 報告・連絡・相談ができる方
- お客様の役に立ちたいと思える方
- チームで協力できる方
- 新しいことに前向きに取り組める方
一見「普通」のように見えますが、実際の本音はこうでした:
→ 社内連携が弱く、「知るべき人が知らない」ことが多発。
→ 基本ができるだけで重宝されます。
→ 理念はあるけど、形だけ。
→ 実際に「動ける人」が求められています。
→ 社員は個人プレー中心。
→ チームで動ける人は貴重。
→ マニュアルなし、役割分担もあいまい。
→ 自ら動ける人でないと厳しい環境。
面接で話題になる「育休」のリアル
中小企業では、育休取得の前例が少ないこともあり、面接で
「育休を取る予定はありますか?」
といった、遠回しな質問が飛んでくることもあります。
特に男性の応募者にとっては、
- 本当に育休が取れるのか?
- 育休後にちゃんと戻ってこられるのか?
といった不安要素も多く、企業側もまだ模索中です。
・育休後の働き方は?
・時短勤務の希望はあるか?
・どの程度柔軟な働き方を求めているか?
企業は「採用後にどう働くのか?」を具体的にイメージしようとしています。
面接官が見ている“本当のポイント”
実際に面接に立ち会って感じた、面接官がチェックしているのはこの3つです。
① 第一印象(態度・話し方)
- 明るくハキハキしているか
- 的確に答えられるか
- 笑顔で対応できるか
「一緒に働きたいと思えるか?」が最大のポイントです。
② 会社の雰囲気に合うか
- 組織文化に馴染めそうか
- 自発的に動けるか
- 柔軟に対応できるか
③ 育成コストがどれくらいかかるか
- 即戦力か?
- どのくらいで独り立ちできそうか?
中小企業では教育リソースが限られているため、育成にかかる時間も重要視されます。
まとめ:中小企業での採用は“人柄”と“相性”
中小企業の採用基準は、大企業とは違った視点があります。
✔ 社内文化との相性も重要
✔ 育成のしやすさも評価される
転職面接では、「自分がどれだけ会社にフィットできるか」を意識してアピールしましょう。
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